高木響正の戦略的提言

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zoom RSS 2016年度全国農業新聞連載「地域農業のプル戦略」No.05

<<   作成日時 : 2017/04/07 12:56   >>

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★「出城」攻勢で対象エリア拡大
★「遠征」で海外にノウハウ提供



 今の客は生食より惣菜・弁当を求める「手抜き族」。ゆえに必要なのが第四の作戦――「6次化」であるが、これは昨今の6次化と少々意味を異にしている。
 品質規定をアップしていく「ブランド化」には規格外が発生する。また、それ以上に「直売化」と「多品目・長期供給化」で販売拠点を経営すれば、日々売れ残りのリスクを背負う。
こうした規格外や売れ残りをタイムリーに消化し、「手抜き族」ニーズにも応えていくというのが、ここで言う「6次化」の意味だ。
 要するに「6次化=調理販売」という考え方で、それには当然、拠点施設にデリカ施設やレストラン施設を併設する必要になるし、担うためのスタッフや担当部署も必要になるだろう。
…さて、以上の四つの作戦が「プル戦略」の第一段階で同時進行させるべき作戦体系になるが、今回は、これに続く第二・第三段階も簡単に紹介しよう。

 ――第二段階とは例えれば、第一を本丸に見立てた出城発想の作戦体系、と言ったら良いだろうか。
まずは、ブランド品目を求めて訪れるエリア内の客の「サポータ化」である。 
彼らに地域情報をサブリミナルで与えてサポータ化し、彼らを核に対象エリアを拡大していく作戦だ。
 次に、この対象エリアが半径50km前後になった段階で、その周辺に図る作戦が「出城化」である。 
 いわゆるアンテナショップのことだが、地場産品の販売より地域PRが目的だから規模はほどほどで良い。
 地場産品を購入してもらうだけに終わっては「誘惑型」にならないからである。
 なお、この「出城化」には「攻勢終末点」も明確にしておくことが肝要だ。限界を超えると、管理や輸送の面で不利になるエリアも生じるからである。
 また、この段階では出城から地域へと誘惑しながら、IJUターンの人材確保を狙う「観光滞在化」の作戦なども必要になるだろう。

 ――そして、これに続くのが世界進出も視野に入れた遠征発想の第三段階になる。ただし、ここで言う世界進出とは、地場産品の輸出を指すのではない。
 例えば、地域に研修施設を整備して世界から人材を集め、ブランドで蓄えた技術を指導する「スクール化」や、パテント契約で海外の農業を指導に出向く「コンサルタント化」といった作戦を意味している。
 生産規模では世界に勝てない。が、技術ではトップの日本。このノウハウをカネに変えていく発想が、第三段階の作戦になる。
 もっとも…そんな「プル戦略」を提言するのは筆者が初めてではない。国や県・農業会議ではとうの昔にその原型を提唱していた。しかし、そのことを覚えている人はいない。(続く)

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2016年度全国農業新聞連載「地域農業のプル戦略」No.05 高木響正の戦略的提言/BIGLOBEウェブリブログ
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