高木響正の戦略的提言

アクセスカウンタ

zoom RSS 2016年度全国農業新聞連載「地域農業のプル戦略」No.03

<<   作成日時 : 2016/08/06 20:54   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像










★情報戦時代を捉えた「ブランド化」
★エコー効果ももたらした伊勢崎市



 前回、「プル戦略」とは、地域内に客を誘い込む「誘惑型」と簡単に説明した。
 しかし、それは、第一段階の作戦体系が「プッシュ戦略の発想とは対比的な特徴を持つ」から、そのように表現したまでのことで、第二・第三段階では世界進出も視野に入れていくような作戦体系にも発展していくから、むしろ「プル+プッシュ戦略」と呼んだ方が正確かもしれない。

 ……が、ともあれ、そんな「プル戦略」において、第一段階ではどんな作戦体系を講じていくのか。
ここでは、戦略単位を「自治体レベル」、また、行政・団体の「機構改革や新規組織化」も完了したと仮定して、その後に同時進行で実施すべき不可欠な「四つの作戦」を紹介しよう。

 その第一は「ブランド化」である。食の世界も「情報戦の時代」だからだ。
 人々はモノよりも情報を欲している。インパクトある味覚はもちろんのこと、今までになかった驚きや喜び、発見や共鳴……そんな「食の感動」をより遠く、より広く発信していくための作戦、それが「ブランド化」になってくる。
 
 方法としては、まず、地場産品の中から幾つかの候補品目を抽出し、その品目生産者との連携で一定以上の品質向上を図る。
 次に、半径10km、20km、30kmと順次、販売対象エリアを拡大し、その範囲内にあるライバルと比較しながら品質向上を段階的に図り、エリア内での「No.1」を獲得していく。
 また、その販売対象エリアに応じて情報発信の範囲も拡大しながら、地域の消費者の心を掴んでいく…。身近な例としては、伊勢崎市が一昨年から取り組んでいるブランド化事業が掲げられるだろうか。
 同市では「伊勢崎市『農&食』戦略会議」(渡部利明会長)との連携で、トウモロコシ「Silky No.19」、枝豆「はた織りこまち」、夏ゴボウ「京香」、冬ゴボウ「甘久郎」、白菜「十兵衛」、イチゴ「美麗」などをブランド品目として発信してきた。

 いずれも「ブランド化」の作戦手法に則ったもので、対象エリアを徐々に拡大しつつあるが、そうした中でも「京香」はエリア拡大に加えて「エコー効果」までも新たな付加価値として備えるまでになった。
 同市農政課が気を利かせて、その名にふさわしいようにと京都の飲食店にもPRしたところ、現地でも高く評価され、その情報が地元に逆流。「京都」という、品質だけでは語り切れない、付加価値も備えるようになった、という意味だ。

 まさに「情報戦の時代」のためにあるような作戦と言えるのが、この「ブランド化」でもあるが、同時進行すべき第一段階の作戦はまだまだ続く。第二は「直売化」である。(続く)

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
2016年度全国農業新聞連載「地域農業のプル戦略」No.03 高木響正の戦略的提言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる