高木響正の戦略的提言

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zoom RSS 2015年度全国農業新聞群馬版「ブランド真or贋」H 全国トップレベル食味値86の「水月夜」

<<   作成日時 : 2016/05/07 16:33   >>

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 川場村から受けた相談とは――漠然としながらも農業振興策として「米のブランド化」を考えているが、推進の決め手を欠いている――というような内容だ。

 そこで筆者から提案したのが、羽咋市の時と同じような戦略構想だった。村域を西区=米、東区=果樹、南区=野菜という特色で区分し、どの地区から着手するべきかを示す戦略構想だ。

 この中でもっとも手っ取り早く効果が期待できるとすれば、時流から考えて米――ゆえに、突破口とするのは西の米のブランド化という戦略構想である。
 また、その際、「ブランド化にはネーミングも極めて重要。村民公募してはどうか」とも提案。これを受けて、村では米のブランド化に着手する一方、名称も村民から広く公募した。

 しかし、公募案に決定打がなく、困った担当者が筆者を来訪。そこで、公募案に多かった地元の名峰「武尊(ほたか)山」をもとに、特殊技法を施して提案したのが「雪ほたか」だった。

 もっとも…村では「過去に武尊山の名称で売れたモノがない」との反対があったらしく、相当な紆余曲折を経て、商標申請したのはさらに半年後となった(詳細は筆者ブログ参照/次回)。
 だが――ともあれ「雪ほたか」はその後、全国の米コンクールで金賞を連続獲得。今では年間3,000俵を出荷するまでに成長した。
 ただ…今後は先駆者「雪ほたか」も安閑とはしていられない。小規模な生産量ながら「食味値86」という「水月夜」が隣のみなかみ町に登場したからだ。

 「水月夜」は数年前、米作りの達人・本多義光氏ほか農家十数名と地元商工会が連携して組合を発足し、筆者もアドバイザーとして参画。名称も一つのテーマを与えて町民公募し、ブランド化を目指し始めた新興勢力であったが、スタート時に品質基準を決定する際、筆者から強く要望したのが、全国最高レベルの「食味値86」という数値だった。

 これには全員から「難しい」と反発されたが、彼らにブランドの絶対条件を説くと全員が納得。その後、「食味値86」の米作りが始まったのだが、確かに難しかったようで、初年度の出荷はわずかに100俵…。
それでもめげずに彼らは努力し続け、昨年には450俵を出荷。全国各地の米コンクールでもトップを完全制覇するまでに成長した。

 あの時、彼らに説いたブランドの絶対条件とは「他者の追随を許さない品質と希少性」だったが、「水月夜」はそれを見事に実現――食味値レベルでは今や全国トップのブランド米になったと言えるかもしれない。

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